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2022.06.17

Episode 6 | YASS

レペゼンHIPHOP。古き良きHIPHOPダンスをベースに、様々なインスピレーションで進化し続ける唯一無二の天才YASSの「伝えるべきストーリー」。

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WASSSUP YASS!! 今日はよろしく!
YASSを知らない人の為に、改めて自己紹介してくれる?

ダンス歴は19年です。
18~26歳まで”Overflow”、”BeatBuddyBoi” というクルーでやってました。
そこを経て今は”GRAYSOURCE”、”零”、”Down by Low”と3つのクルーに属してます。
ダンスを始めたキッカケは元々音楽と動く事が好きだったのもあるしで、親がダンスのスタジオ連れてってくれたんすよ。だけど男が自分しかいなくて笑
あれーってなってたら、地元の道の駅でいつも踊ってる人たちがいて、カッケ〜とか怖〜とか思いながらも、教えてくださいって言ったら、快く色んなこと教えてくれて、そこからほぼ毎日、夜中までそこに入り浸ってました。
その時のダンスと音楽が気持ちいいくらいスポッと自分にハマりました。
それが15歳の時ですかね。
そこからずっとです。今も。

YASSが一番最初にならったダンスのステップって覚えてる?又、もし初心者にHIPHOPダンスを教える時に一番最初に教えるステップ(ムーブ・グルーブ)は?

最初はひたすらbounceしてました。ダウンでずっと。
ウェーブとか習いたかったんすけど、まだ早いって事で、最初は習えずダウンしながら横目で見て見様見真似でやりましたw
そこから色々経て、今は教えさせて頂いてるんすけど、最初は変わらずダウンからですよね。

昨年に続いて青森でSHIROFES.が開催される訳だけど、YASS自身も東北地方出身者として青森でこれだけのダンサーのアベンジャーズ的な重鎮が一同に集まるこのフェス、どうですか?

去年はジャッジとして参加させて頂いたのですが、世界のバトルのトップランカーがゴロゴロ居たり、それに加え。これからのそれを狙う鼻息ブンブン丸の若手も沢山いましたし、間違いなく世界レベルのバトルですよね。それを体感できた昨年の収穫はデカかったです。
今年はそこにバトルゲストとして出ますからね。
しかも蓋を開けたら日本の各地の強者だらけじゃないっすか〜
それは気合いも入りますし、そこの中で自分をレペゼン出来ること自体嬉しいっすよね。
兎に角いいコンディションで最高のダンスしたいですよね。

YASSもかなりダンス歴が長くなってきたね。そんな中でYASSの中でもダンス感やHIP HOP感って変わってきてる?と思うんだけど、今のYASSのスタイルに影響を与えたここ10年の出来事やインスピレーションのストーリーを教えて。

積み重ねてたら気付いたら割と長くなってましたね。まだしっかり味ありますけど!笑
自分にとってのインスピレーションは人と出来事でいい意味でも悪い意味でも自分にそれぞれのインスピレーションのインプットがあるんですよね。
23か24歳の時だったと思います、韓国でKATSU ONEと言う男に出会ったんですよね、この人に出会った出来事が間違いなく自分の中のHIP HOP感が変わった大きな1つだと思います。(→ KATSUONEインタビューを読む)自分のダンスが変わったと言うか、対する精神が変わりましたね。より、自由を求めるようになりました。
いきなり変わるとかではなく、徐々に今も変わっていってます。
日頃から周りの全ての人からインスピレーションもらってます。書き切れないくらいの人からインスピレーション貰ってますホントに。映像とか通して会ったことないダンサーからも貰ってるものありますよ。

なるほどね。YASSが韓国でKATSU ONEにあった時に喰らった部分をもう少し詳しく教えて。

KATSU ONE さんって言葉にすると近いのが、友達みたいに接してくれる先輩みたいな感じで誰にでもフラットなんすよね。だから最初から仲良くなりました。
HIP HOPの歴史を教えてくれたのもKATSU ONEさんだし、2人で呑みながら色々話してくれたんすよ。そんな中でBBOYが1番HIP HOPだって言ってたんで、じゃあHIP HOPのダンスバトルに出てくださいって言って、たまたま3on3のバトルあったんで、TAKESABUROさんとKATSU ONEさん誘って出たんすよ。したら、めちゃくちゃカマしてて。
その時、偽物が居るとかとかじゃなく、この人本物だって思ったんすよ。姿勢が常にその時の本気な所に喰らってます。

SweatDream team battle 静流 vsアウトロー Yellow Monkey Yass Vince Katsu One Tachi Takesaburo

YASSのダンスはそれぞれの時期でその時のインスピレーションによって表現方法こそ変化すれど、基本の”YASSスタイル”というものは一貫してると思ってます。YASSがHIP HOPダンスを踊る上で、一貫して大切にしてることや、意識してることってある?

そうですね。
頭の中でのイメージが自分にとってはとても重要で。ジャンルとかじゃなく、頭の中で自分がその動きを踊ってるイメージが出来るかどうか。
そしてそれがカッコいいかダサいかの見極めですよね、そこはどこかずっとあります。
あとは微妙に学ぶ感じの美学ですね。 これもどっかで聴いたパンチラインなんですが、
確かに学びは自分以外からですが、決して自分の枠は超えたくないんですよね。
あえてやる事とあえてやらない事とかも大事なんじゃないかなと思ってます。

ダンスジャンルの枠では無く、自分の枠でカッコイイダサいを判断する、というのはいいね。反面、自分のダンスジャンルにすごくこだわる人もいて、このダンスジャンルはこうあるべき、これはやっちゃいけない、という「ストリートの掟」的なものが存在するけど、そのあたりに関してのYASSの見解は?

もちろんそこの理解はありますし、最初からこの考えに至ったわけでは無いですね。
自分の基盤もそこに在ります。その物差しと自分の物差しのバランスが自分にはあるって感じですね。
何をもって このダンスはこうあるべきって所が大事だと思います。
それは先人が言ってたからなのか、先生が言ってたからなのか、伝統なのか、沢山吸収した上での自分の意見なのか。
なにかを大事にした上でやってるダンサーにリスペクトがあります。

YASSは今東京を拠点にしてるけど、毎週末日本各地のワークショプ・ジャッジで引っ張りだこ状態なんだけど、ワークショップ(ダンス)で参加者に教える時に、何か特に気をつけている事とかはある?

自分が1番動いて汗かく事。
あ、あと、各地に行くとワークショップとか大体90分くらいじやないですか、その限られた中で教える人にとってはもちろん正解ですけど、受け手にとってはどこがキッカケになるかわからないので、なるべくたくさんの事シェアする事とコミュニケーション取る事も意識してます。

コロナ直前には、Que Rock(Ready to Rock)とのクルー”Down By Law”で「SELL OUT!!」 出場、見事優勝、という新旧HIP HOPダンススタイルの融合を見せつけてくれてますが、最近ハマっている、または注目しているスタイルはある?

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それこそ今名前がでたReady to RockのSTYLEはとてもハマってます。まぢでかっこいいなぁって思うSTYLEです。
SELL OUTの2on2にQUE ROCKと出れたのは本当に大きかったです、なによりも彼と触れ合って大事な事を沢山学びましたし。普通にパンチラインバンバン言いますしね。
俺はNewschoolの入り口からこの世界にはいってるし、そこから逆走して、old schoolに触れてる現状があります。まだまだ知らない事、沢山あるしまだまだ出会い求めてますよ。

SELL OUT!! – Down By Law vs Ready to Rock
Que Rock – RTR

自分のHIP HOPに対して、すごく影響を及ぼしているな、と思うものって何かある?

音楽は基本全て好きで幅広いジャンルで聴いています。1番はそこかもしれないです。
高校生とかの時にダンスのスポットで先輩らといる時はWu-tang clan とか Smif-N-Wessunとか聞かしてくれて、学校のツレとかはインディーズバンドとかその時のpops教えてくれたり、親父が車好きで良くドライブ連れてってくれた時とか良くEaglesのHotel Californiaとかあの辺のロックとかStevie wonder とか聴いてたと思います。
Wu-TangClan のEnter The Wu-Tang (36chambers)のアルバムは最初に買ったアルバムでマヂで好きで踊りました。Boombap最高です。

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Wu Tang – Enter the 36 Chambers

そんなんを今も繰り返していて、日本のRAPPER・DJ・GRAFFITI WRITER・DANCERからも大きく影響受けてますね。
地域性で表現の違いなんかも見えてきますし、各々の違いも勿論ありますし、そう考えるとスケールデカイけど、文化全体の流れから影響受けているかもしれませんw 不動なのは友達ですよね。

Wu-tang Boombap、Smif-N-Wessun等々、重要アーティストが飛び出してるので、知らない人は是非そのあたりの復習をしてください。最近の新譜で喰らった1曲は?(アルバムでも可)

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Metropolis/DJ Muggs,Method Man,SlickRick

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この曲はキくな/DUSTY HUSKY,DINARY DELTA FORCE,SEGA FRONT GIANTS

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まだまだ聞きたい事たくさんあるけど、とりあえず今回はここまで。
最後にシャウト、メッセージを!

読んでくれてありがとうございます。
SHIROFES. 楽しみにしてます。7月弘前で落ち合いましょう。
ホッツ。 押忍。

YASS Instagram @yass88_

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Story to be told… 伝えるストーリー

DJでありBboyとして長くアーバンカルチャーに携わってきたDJTeeが監修するインタビューするコンテンツ。
ストリートダンスをはじめとするアーバンカルチャーは独自の方法でこれまで進化し続けてきました。日本でも古くはクラブで輪っかを作って踊っていたHIPHOPダンサー、暗黙の了解で使用が許された公園で練習に励むスケーター、フリースタイルバスケットボーラー・・・近年では日本から世界で大活躍する表現者が沢山増え、また競技化が進むSKATEBOARD、BREAKINGではアスリートと呼ばれるようになり、自分たちが活躍した時代と比べると、社会的な追い風も手伝い急速に認知が高まってきたと日々感じています。
このSHIROFES.では開催当初からストリートダンスを筆頭に、ダブルダッチ、フリースタイルバスケットボールなど、さまざまな人気アーバンカルチャーコンテンツを取り上げ、日本を代表する参加者を毎回招聘してきました。そんな表現者である彼らの内面的なストーリーをより多くの人に伝えたい、という思いでこの「Story to be told…伝えるストーリー」の連載を開始させていただきました。表現者である彼らが何に影響を受けて、何を思い、彼らの「今」に辿り着いたか、そういうストーリーを伝える事で彼らの魅力が一層深まると共に、それぞれのアーバンカルチャーへの理解がより一層高まることを切望しています。ストリートのヒーローである彼らの事を知り、より好きになり、彼らの事を今後さらに応援してくれれば本望です。肩肘張らずに彼らの生の言葉を楽しんでください! Peace.  by Tee

DJ Tee @teeplaysitcool

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