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2022.06.21

Episode 7 | KENSAKU

大阪人ならではのテンポ、独特の喋り、・・・今や唯一無二のSTREET DANCEイベント MCとして大活躍中のMC KENSAKU。今までほとんど語られることがなかったKENSAKUの「伝えるべきストーリー」。

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KENSAKU!長いね俺たち。最初にあったのがあの滋賀のベルロードダンスコンテストで、確か1995年とかじゃない?

そうですね。彦根でTEEさんがUP ROCKERSとして北野さん達と3人でコンテストに出てた時ですね。もう27年前ですって。KENSWIFTと同じくらいおしゃれなダンスでした!

その直後、大阪の老舗Bboyクルー”BRONX”で、一緒に活動して、KENSAKUがBboy、俺がDJとしてね。何もかもが手探りで、雑で、勢いだけはあって・・・ほんま、ええ時代やったな。思い出はありすぎるんやど、一番思い出に残ってるストーリーは?

現B-TRIBEのチョコレートホールでやっていたBRONX NIGHTが1番の思い出ですよね。前日の準備の徹夜からリハーサル、本番よりも盛り上がるリハーサル。みんながアホでたくさん笑いました!そして本番は寝不足で失敗する(笑)
今考えると、当時CREWでイベントを開催するということが最先端でしたね。

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BRONXはDJ(TEE)、ラップ(ex DOBERMAN inc TMG)や Graffiti (ISOPP)、BBOY、全部揃っていたと思います。
当時インターネットもままならない時代に、飛ぶ様に売れたBRONX TシャツのデザインはISOPPがしてましたね ♪

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懐かしのBRONX T-Shirts!!!

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BRONXといえばこんな感じ、という映像を二つ見つけました。それぞれにKENSAKUの感想などあればよろしく。まずは当時結構みんな見てたTV番組、RAVE2001から。

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懐かしいっ!思い出と言えば、ヤマさんが当時は今ほど音楽機材が進化してないのにMPCのサンプラーを駆使して当時には無かったかなり進化した曲を仕上げてきて、リーダーKAZU君が練習場所に笑顔で登場、「ヤバいの出来たで!」言うてみんなでラジカセで出来た曲を聴いて「これはヤバいな!こんなん…ダンスで動き合わせる事出来る?」とか言いながら先ず構成?起承転結をKAZU君が決めて割り振りして初めとラストの振付を作り、フォーメーションまで考え、各パートをメンバーに割り振り、与えられたメンバーがそこを2人や4人とかグループで振りを作り、出来たらメンバーの前で発表して他のメンバーの意見を取り入れてもっと格好良くする!
僕はトオルと組む事が多くて、2人でずっと居てたから、当時からトオルが大好きでした!笑
BRONXのメンバーが常に「人がやってない事を、人がビビる事をやろう!」と、アクロバットやパワームーヴ、フットワークやトップロックの音の取り方を工夫してこだわってやってたのを思い出します。
当時のBreaking Crewのルーティンはオンビートで踊って、細かく踊る事無く、ルーティンにこだわるよりソロで魅せる!という感じが主流でした!そこをトップロックにはNewJackSwingの要素やHIP HOPのステップを取り入れてエンドカウントを駆使したり、ルーティンやソロ出しまで決めて沸かせ所をふんだんに使ったのがBRONXだったのかな?と。
でも当時は夏の海も、寝るのも、プライベートも削ってここに注ぎこんでました。

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当時のKENSAKU。時間ないと言いつつも海の写真

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そしてこちら。こちらは1999年のBBOY JAMというイベントでのチームバトル(画質荒いです)

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BRONXの理念がSHOWもBATTLEもCONTESTも最強チーム!と言うのがコンセプトで作られたチームで、リーダーKAZU君が常に口癖の様に言ってました!

「BATTLEだけ強くてもチームでダンス合わせられへんチーム、CONTESTだけ勝ってソロで踊らせたら弱いチーム、SHOW作るの上手くて凄いケドBATTLEで勝った事無いチーム、そんなん嫌やねん!全部!何処から攻められも勝てるチーム、それが【BRONX】にしたいねん!」

メンバーもそのコメントに「やるんやったらそうやな!」と。
CONTESTが控えて無い時は、会えるメンバーは週に1回、群青とかは滋賀県住んでたから月1の時も有りましたがメンバー全員揃うと先ずMOVEの見せ合い!
「えっ?◯◯出来んねや!」とか「◯◯何周回ってん?」とか、メンバーと会えない間にめっちゃ練習して「えっ?やったら出来たで!」みたいに苦労してませんアピールしたりして、その新しく出来た事を色んなBATTLEで披露して、司令塔のKAZU君が「次あれやるから、お前はアレやれ!」「◯◯出てきたらあのルーティンな!」と、、、勝てちゃう!KAZU君の戦略で勝てちゃうの。。。
BATTLE中は自分の役目以外は暴れてるだけで、BATTLEの空気を客も会場もBRONXカラーに!
今考えると不思議ですが、みんなが味方に感じるぐらいでした!
ただ、皆さんご存知の通り自分はとてつもなく下手だったので、メンバーの足を引っ張らない様にチームの練習場所の練習終わって終電で地元帰って、また練習して仕事の昼休みにも練習してもチームの中ではずっと落ちこぼれでした!
才能が無い奴に出来る事は、努力する才能を伸ばして練習するのみでした!笑。
結局上手くは成らなかったですが、いまでもずっと回れてるのは当時ずっと努力して回ってたからかな?と。

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旧友のQ太朗(電撃チョモランマ隊)

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BRONX 1998 コンテスト荒らしだった頃

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その当時90年代後半からKENSAKUはパワームーブに力入れてて、今40超えてるけど今でも若手に混じって基本のグラウンドパワーとか思い切りやってるし、とても40代とは思えない動きしてるやん?その原動力、KENSAKUを突き動かすものは何?

プライドと意地です(笑)師匠のKOUSKEに恩返しをしたい気持ちと、元メンバーに対するメッセージでもあります。

また実際KENSAKUは、溝の口の駅(神奈川県)での練習場所を切り開いた初期メンバーの一人であり、大阪時代は泉ヶ丘を練習の聖地にしてきた一人として、BREAKIN / BBOYが世間に認知されず、今ほど市民権を得ていない時代の開拓者の一人として今の(我々からみたら)恵まれた環境にいる子たちに伝えたいストーリーは?

全てに歴史があるということ、当たり前に出来ていることも先駆者の人たちの努力あっての「今」だということです。そして、初めて僕が踊り始めた場所が泉ヶ丘なのですが、そこで今TORUが練習していることがとても面白いです。

で、そういうBBOYバリバリ時代から時計を思いっきり早送りすると、KENはいまMCとしてバリバリ頑張ってるやん? BBOYからMCに力を入れ出していくわけやねんけど、何か転機になる出来事があったり?どういう心境やったか教えて。

MCデビューはBRONX NIGHTですがダンスデヤンスなど大阪での経験を経て、東京に上京してきてFREE STYLE SESSIONでMCをさせてもらったことが大きいきっかけだと思います。そこから、色んなイベントに呼んでもらって…と同時にパーカンも解散して気づけばスケジュールの9割がMCでした(笑)何よりTOSHIOさん(TOPNATION)に感謝してます!

KENSAKUがMCとして、どんなイベントでも共通していつも心がけてることって何かある??

MCの存在ってイベントが左右されると思うんですね、出演者もお客さんもみんながハッピーになって帰ることができるように心掛けています!
ステージから出るその瞬間を最高のものにしてあげられたらと思っています。
自分がMCとして1人でも多くの人に笑いを届けたいです!

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MCってイベント行くと台本があって、言いたいことも言えない現場もあったり、その日完全にNGワードとかもあったりすると思うねん。もしかしたら一番ストレスの多い役回りなのかな、とか思うねんけど、その辺りはどう?

それも含めて自分がまず楽しんでます!ストレスフリーです(笑)

今回のSHIROFES.は昨年に続いて登場やけど、今回ゲストも本当にすごい。この記事を読んでる人に、SHIROFES.がなぜマストチェックなのかを話してください!

ぜひリアルを感じてほしいなって思ってます!
マストの理由は沢山あるんですが、ゲストもそうですし、どのジャンルも豪華です。全てにドラマがあり言葉では表現できないSHIROFES.で生まれるバトルがあるんです。
SHIROFES.にしかない熱量を感じてもらえたら良いなと思います。心が動かされる理由が分かるはずです!!

最後にメッセージを!

今、自分の周りに居てくれてるみんなが『仲間』と解釈してる自分ですが、こんな俺を「兄さん」とか「ケンちゃん」と仲良く接してくれてありがとう!
別にダンスも凄く無くて、MCしてアホな事しか言えないけれど今こうして周りに居て一緒に遊んだり仕事出来る!って言うのは本当に有難いです。一緒に練習したり、サウナ行ったり、ご飯食べに行ったり、乾杯したり、居なくなったメンバーもいるケドこうして一緒に笑えてる事に幸せを感じるからこれからもずっと一緒に居て下さい!
俺が間違えた事したらちゃんと叱ってね!
ありがとう!

ホームページ
https://dancesite.press/mckensaku/

bayFM78 “breakin‘ style” (毎週土曜 早朝4:00〜)
https://www.bayfm.co.jp/program/breakin/

Instagram @mckensaku

Twitter @MCKENSAKU

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Story to be told… 伝えるストーリー

DJでありBboyとして長くアーバンカルチャーに携わってきたDJTeeが監修するインタビューするコンテンツ。
ストリートダンスをはじめとするアーバンカルチャーは独自の方法でこれまで進化し続けてきました。日本でも古くはクラブで輪っかを作って踊っていたHIPHOPダンサー、暗黙の了解で使用が許された公園で練習に励むスケーター、フリースタイルバスケットボーラー・・・近年では日本から世界で大活躍する表現者が沢山増え、また競技化が進むSKATEBOARD、BREAKINGではアスリートと呼ばれるようになり、自分たちが活躍した時代と比べると、社会的な追い風も手伝い急速に認知が高まってきたと日々感じています。
このSHIROFES.では開催当初からストリートダンスを筆頭に、ダブルダッチ、フリースタイルバスケットボールなど、さまざまな人気アーバンカルチャーコンテンツを取り上げ、日本を代表する参加者を毎回招聘してきました。そんな表現者である彼らの内面的なストーリーをより多くの人に伝えたい、という思いでこの「Story to be told…伝えるストーリー」の連載を開始させていただきました。表現者である彼らが何に影響を受けて、何を思い、彼らの「今」に辿り着いたか、そういうストーリーを伝える事で彼らの魅力が一層深まると共に、それぞれのアーバンカルチャーへの理解がより一層高まることを切望しています。ストリートのヒーローである彼らの事を知り、より好きになり、彼らの事を今後さらに応援してくれれば本望です。肩肘張らずに彼らの生の言葉を楽しんでください! Peace.  by Tee

DJ Tee @teeplaysitcool

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弘前市